3日目:ダハシュタインの氷河を見にゆく






じつは昨日、バスの時刻を調べに駅前に行った時、

そこで「地球の歩き方」を手にした、私と同年ぐらいの日本人男性が

いたので、つい声をかけると……



なんとその人、毎年1ヶ月単位で”海外一人気まま自給旅”を楽しんでいるとのこと。

今回も、アパートメントを借りて、食事はスーパーで買い物して作り、

天気の悪いときは、朝から美味しいビール三昧をしているとか。


今までに行った地域は、アフリカ、北欧、東南アジアなど、ちょっとマイナー

な場所が好みで、でも、今までに怖い思いをしたのはサバンナで、

近くにライオンが来た時だけだったとのこと。


出身が、うちの奥さんと同じ名古屋とわかり、さらに話ははずんで……

なんと年齢が、78歳! 私より、ずっと歳上なのに

顔はツヤツヤ、シミなどもなく、自分で作ったシチューを小分けして冷凍し

毎日、それをメインに食べているらしい。



別れてから…「1ヶ月の海外旅行なんて、夢のようね」と奥さん。

そーいえば、10年前にシャモニー・トレッキングに行った時、山岳電車の

中で知り合った大阪の幼児連れの若い夫婦は、1ヶ月以上の

イタリア・スイス・フランス旅行の最中で、若奥さんの

なんとも幸せそうな笑顔が、忘れられない……






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早朝4時、私は目覚めて……奥さんを起こさないよう大きな枕で

壁を作って遮光し、ベッドサイドで昨日の写真の整理や

本日歩くコースの予習を……






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で、5時になったので、一人でなんとなく駅まで散歩したくなり

エレベータは使わずに、階段を降りていくと……

怖わ~いイノシシや、鹿の剥製などが






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早朝のバートイシュル駅。昨日は、村の停車場風だと思ったけど

こうして見ると、けっこう立派な駅舎です






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そして、もうこの時間には、駅中のカフェがやっていたんです

(スペインやイタリアなどと違って、勤勉な国民性なんですね~)


今回のペンションは、昔は朝食を出していたらしいんですが

なぜか今は、部屋のみの提供となっいて……

そうだ、朝はここでとればいいやと



ペンションに戻り、まだぐっすり眠っていた奥さんを起こして

出発の準備をさせて、7時20分前に、バス停にいくと

ありゃりゃ、またまた私の凡ミス!


始発のバスは、途中から、違う方面に行ってしまうことが判明。

「じゃ仕方ない、それまで町中散歩してこよう」と…

(こーゆうー時、ぶつくさ文句を言わない奥さんで助かります)






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町の中心街までは、ほんの7,8分

で、楽しいウインドショッピングをしながら歩いていくと

昔は、皇室御用達の菓子屋で、1832年に創業されたという店の

色鮮やかなパフが、おいしそ~






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それに、お土産に喜ばれそうなモーツワルトのチョコ専門店や

川沿いの、雰囲気のよいレストランなどを下見しながら…






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橋を渡って、反対側の通りを歩いていくと…

なんと、小さな「カジノ」や「ピンクバー」などもあって、面白かった。






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バス停に戻ると、地元の高校生のハイキング(?)があるらしく

もたもたしていると、乗り落とされそうなので、強引に割り込んで

バスの最前列を確保!

(注:じつはこちらでは、バスの最前列はシルバー専用と、あとで判明)






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で、1時間ぐらい山間の道を走ると……前方にゴツゴツした岩峰群が。

「おおっ、ダハシュタインが見えてきたよ!」と

身を乗り出して、しきりにシャッターを切っていると、運転手が

ふふん、おまえ何枚撮っているんだよーみたいに薄笑い?してる






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バスの終点にあった山岳絵図で見たら、な~んだ、眼の前の岩峰群は

ダハシュタインの前衛の山で、本命はもっと奥に…






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でも、肝心のダハシュタインには、雲がかかってその全容は見えません

それに、地球温暖化のせいでしょうか、氷河がかなり後退しているよう






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前衛の岩峰群は、間近で見ると、かなりの迫力






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湖の水がきれいなので、逆さ岩峰群が写っていて、おもしろい






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イヌのウンチ用に、専用の袋とゴミ捨てがありました

(清潔好きな国民性でしょうか、スペイン&ポルトガルなどとは大違い)






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途中、大岸壁をくり抜いた道になり、ロッククライミング中に亡くなった

人の慰霊碑みたいなのもありましたが、見上げると登攀中のグループも






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で、上ばかり見ていたら…「アナタ、フン!」との声で、セーフ。

「でかい、クマの糞じゃないかなー」と半分冗談に言うと、ビビリだす奥さん






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でも、そんなことはありません。

私たちを、つぎつぎ追い抜いてゆく現地シニア・トレッカーがけっこういますから






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1時間ほど歩いたところの、小池の辺りで休憩です

きのうスーパーで買っておいた美味しいリンゴと、駅で買ったサンドで






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はい、この湧き水をたたえたキレイな池で、手を洗ってる東洋の魔女(?)

とっても冷たい水だったそうですが…






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このあたりから、今まで平坦だった道が、長い上り坂になりました

大岸壁が迫ってきます






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そして、ようやく目指す「奥ゴーザウゼー」の畔に

………深く、神秘的な色をたたえた湖の向こうに、ダハシュタインの峰々が

残念ながら、その全貌は雲の中………






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湖畔の奥にヒュッテがあり、牛も放牧されています

(あの巨大なフンの主たち)






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ドイツ語のメニューは読めませんが、まずは「ビーア、ビッテ!」

で、運ばれてきたら「ヴォルト!」を注文






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ゆっくり食事をしたあとは、ビールも飲んだことだし、お花の撮影など

をしながら、のんびりと降ります。


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帰りは「前ゴーザウゼー」の左岸を行くと、天然のミネラルウォーターが

あったり、面白い石の壁があたり……帰りのバスの時間ぎりぎり






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ペンションに戻ると、午後の日差しをあびたエントランスが

なんか絵になりそうな雰囲気。

で、今日はもう一つのお楽しみがあるんです






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バート・イシュルは、昔は皇帝や音学家などが湯治を楽しんだ場所で

今でも駅近に、立派な温泉リゾート施設があります。

もちろん、水着は持参で、その「ザルツカンマーグート・スパ」

で1時間以上も遊んでいたんですが………ここで、事件が!



室内の塩水ジャグジーから、屋外のプールへ行ったら

ものすごくキレイなブルーをたたえた円形プールで、みなさん

それを取り巻くようにデッキチェアに寝そべって日光浴してます



で、私は2Fに上がってその情景を撮影し、デジカメをロッカーに

置いて戻ってくると…

奥さんと、怖い顔したオヤジと、ガードマンが?


「アナタ、2階から写真撮ってたの見つかっちゃったのよ。

この方が、”肖像権の侵害”だから、今すぐここで画像を消せって

みたいなこと言ってるわよ」と。

(オヤジは豆ツブみたいに写っているだけなのに…)と思ったけど

こんなところで国際紛争になっちゃ嫌でしょ。

またロッカーに戻って、デジカメ持ってきて、オヤジの検閲を受けながら

(あ~あ、あんなキレイな画像を、消されちゃった)


でも、オヤジが行ってしまうと、ガードマンがちょっとウインク気味に

微笑んでくれたので、1件落着!





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そんなこんなで、お腹が空きました。

朝のうちに下見しておいたレストランに行ったら、満席。空いている席も、

みんな予約済み。ボーイに、「僕らも川沿いの席に座りたいんだけど」

と言って、待つことしばし……






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やっと座れて、注文したのは、またウインナーシュニッツェル。

でもここのは、「ほら~、上品でしょう」






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で、正式な食べ方を奥さんにレクチャア

「こーして、ジャムをたっぷり塗ってから、小さく切って口へ…」

「やだ、そんなジャムなんか塗るの。お醤油がほしい」

「あのねー、だまされたと思って、まあ、一口だけ食べてごらんよ」

と、しぶしぶジャム塗りを一口したら

「あら、意外と美味しいわね~。このジャム、変に甘くないし…」

などと言いながら、次々と口へ。

「なんか、病みつきになるわねー、この味!」


ツアコンとしても、正式な食べ方を伝授できて満足でした。







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さらに、例の皇室御用達のパフェの店に行ったら…

残念でした、もう閉店してました。でも、この明るさでまだ7時過ぎです






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で、またスーパーに寄って、デザートを買って帰りました。




(つづく)






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by shimasaan | 2018-07-19 05:33 | 海外トレッキング | Comments(6)
Commented by ruru-club at 2018-07-19 09:56
shimasaanおはようございます。
昨日は初めてのサンコウチョウに会ってきました。まだ雛が孵ってはいないようでした。あの森の山道、とても気持ち良かったです。オオルリには会えませんでしたが美しいさえずりは聞いてきました。
昨夜はバートイシュルに一緒に行った友人たちにshimasaanご夫婦の事をお知らせして、バートイシュルのパン屋さんやシャーフベルク山頂の事が出ている伝えると、すごく懐かしがっていました。ダブルブッキングのことも!
そのすぐ後に一人がいつの間にかバートイシュルのパン屋さんの写真を撮っていたらしく、ここのパン屋さんじゃない~?なんて画像が送られてきたり(違うお店のようでしたが)シャーフベルクの赤い車両の写真も届きました(笑)
今日のゴーサウ湖の風景も素敵ですね!ザルツカンマーグーとは3回行っていますが、ゴーサウの方へはまだ行っていなくて憧れの場所です。
バートイシュルの駅の画像も懐かしいです!私たちもここで大ハプニングが起きた思い出の場所なんです。shimasaanの色々起きる事件も楽しませていただいています。
続きが楽しみです!
Commented by dojyou38 at 2018-07-19 11:16
1ヶ月も個人旅行楽しめる人がたくさんいるんですね。
私もリタイアー直後なら出来たかもしれないが言葉に自信が無いので、ツアー参加で我慢しました。

凡ミスのお陰で素敵なウインドウショッピングが出来て奥さんも満足だったでしょう。

前衛の山といっても本当に凄い迫力です。
そのほかの風景も、東洋の魔女も映画のシーンのようです。
うだるような暑さの中で見ていると、今すぐにでもワープしたくなるような気分です。

花なども日本とは違います。ブルーの花はホタルブクロでしょうか。
日本にはこのようなホタルブクロは無いでしょう。

事件もオーストラリアだったので笑い話で解決ですね。
中国や北朝鮮だったらカメラ没収かも・・・

ウインナーシュニッツェル、カツレツのようですがジャムで食べるのですか。
食べたことありませんが、一度どこかで体験してみたいものです。
それにしても楽しそう。
まだまだ始ったばかり続きが楽しみ!
Commented by shimasaan at 2018-07-19 19:31
ruru-clubさん、こんばんわ

とにかく私、ヘビが大嫌いなので、この時季の森戸川林道には行きたくないんですが、
三光鳥が見れるんだったら……でも、やめておきます。

バートイシュルでは、このあと、奥さんが見つけた美味しいパン屋さんが登場しますので、お楽しみに。
奥ゴーザウ湖は、ちょっと歩きますが、神秘的な湖とダハシュタインの景観は、日本の穂高連峰と上高地みたいな感じでおすすめです。
私、なにか事件が起きた方が楽しい(?)という変な性格なので、まだまだ、今後も事件が起きて楽しみましたよ。

Commented by shimasaan at 2018-07-19 19:44
dojyouさん、こんばんわ

今回の旅では、私の凡ミス!だらけで、奥さんも内心では(この人、大丈夫かしら?)と思っていたかも知れませんが……
まあ、楽天的な2人の性格で、なんとか楽しい旅を続けられました。

オーストリアでは、ウインナーシュニッツェルより、ほんとーのおすすめは、鹿肉のステーキなんですが、今回は、食べそこねてしまいました。
Commented by weekend-mountain at 2018-07-20 20:20
shimasaanさん
こんばんは!美しい写真の数々、思わずため息がでます(^_^)
ダハシュタインは前衛峰からすでに迫力満点ですね。やっぱり氷河の削った山は山容が非常に急峻です。平地から一気に高度が上がる感じは、日本ではなかなか見られない地形ですよね。shimasaanさんのブログでなければ出会うことのなかった風景です。

それと、おいしそうなものがたくさん写ってますね(*´з`)
ビールとライ麦パンとソーセージの組み合わせは素晴らしいです!それとウインナーシュニッツェル美味そうです!付け合わせのじゃがいもも良いですね。奥さんの「お醤油がほしい」ってところで思わず笑っちゃいました(^^♪

続きを楽しみにしております。
Commented by shimasaan at 2018-07-21 05:18
タケさん、おはようございます

ダハシュタインはオーストリアの最高峰ではありませんが、日本で言えば穂高連峰みたいな感じで、登山家や周辺のトレッカーに人気があるようです。
日本では、最近週刊誌で「食べてはいけない食品は…」みたいな特集がはやってますが、ドイツやオーストリアでは、食品に対する基準が特に厳しく、ビールだって未だに「麦とホップと水」だけ。まがいものだらけの日本の食品とは大違いで、何を食べても素材そのものの素朴な美味しさがあります。
奥さんが最初は拒否していたブルーベリージャムだって、口に入れれば…あら、美味しい!ってことになります。
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地図を読みながら、不安な両ヒザをだましだまし、血糖値を管理しながら、さらに緑内障の進行をくい止めながら、それでも楽しく山を歩きたい。


by shimasaan
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