樹の水彩画展 [Ⅰ]





いつか、どこかの図書館の蔵書で、

日本全国の巨樹を求めて歩いた画人の、数十枚の絵を見たことがあるんですが……

その、あまりの迫力溢れる芸術的筆跡に、

(う~ん、ここまでスゴイ絵は、私には描けないなぁ~~)

と思ったことがあります。

ま、それでも、樹に惚れて描けば、絵はそれなりに生きてくる?んですね~






f0344254_06342500.jpg

「オオシラビソの森が好き」

高山でしか見ることが出来ないオオシラビソは、ほとんどの枝が、雪の重みで

下向きになっていて…でも、そーいった、じっと耐えてきた辛さを感じさせないところがいい。

印象に残っているのは、薬師沢小屋から雲ノ平への急登の道と、

八甲田山山麓の酸ヶ湯から下毛無岱へ登る道。東北の場合は、この樹を

アオモリトドマツとよんでいるようです。







f0344254_06374393.jpg

「ブナの樹芯音は?」

この時季のわずかな間、その山域にしか咲いていないという、サンショウバラを見たくて、

西丹沢の不老山に登ってきました。…で、お目当ての薄紅色のバラは、見事に咲いていたんですが

そこへ行く途中、何本ものブナの巨木に出会えて、こちらも良かった~。







f0344254_06324205.jpg

「奇形ブナ」

連休に、三つ峠山から~御坂山~黒岳と尾根伝いに歩いてきました。朝07時40分に小屋を出て、

山麓のペンションについたのは夕方6時過ぎ。10時間半も歩き続けて、かなりヘトヘトに

なってしまいましたが……この山稜、ブナの原生林が延々と続いていたんです。

その尾根筋で見つけた、奇形のブナ。なんという、自然の造形美!






f0344254_06325874.jpg

「山頂の巨樹」

東伊豆に釣りにいく時、東海道線の車窓から、いつも気になっていた小高い峰があり

………この春、ようやっと、その大磯鷹取山の山頂に至った。

山頂は、眺望は全くないものの、スダジイやタブや、ご覧のイチョウなどの巨樹だらけだった。

が、昨秋の台風で倒されたと思われる老巨木が、あちこちに横たわっていて、

「あ~もっと早くに来ていれば…」と、こころが痛んだ。

(女房の手を握ったのは、久しぶり)







f0344254_06330480.jpg

「三国山稜の巨ブナ」

籠坂峠の登り口が広い墓地なので、あまり気分は良くなかったけれど、登るにつれて

ブナの巨木があちこちに見られるようになり、しばし足を止めてしまった。

…芽吹きの頃に、また来てみたい。







f0344254_06330795.jpg

「新緑の丘陵ハイク」

女房に頼まれて、孫の入園式の写真を撮りに行った帰りに、もう葉桜になってしまった

湘南平を歩いてきました。……桜満開の頃には、すごい人出だったのに、

静かな新緑の丘陵を、樹木の勉強(?)をしながらの~んびり歩くのもいいものでした。
(この丘陵には、イヌシデの高木の林が随所にあります)







f0344254_06331932.jpg

「新緑とブナの巨木」

GWに甲相国境尾根という、静かな山稜を歩いていた出会ったブナの巨木。

丹沢にも、まだこんなブナが残っているなんて……







f0344254_06334620.jpg

「ブナの新緑」

ブナの新緑の清々しさを味わえるのは、山ヤの特権?みたいなものでしょうか…

公園に植えられた樹々と違って、ある程度の標高の高い山に行かないと

出会えないし、環境が悪くなると立ち枯れてしまう樹なので。







f0344254_06324687.jpg

「御成のクスノキ」

数えてみたら、大樹が9本に幹分かれして、なんとも芸術的というかオブジェ風というか…

でも、いちばん感心したのは、道路整備の時、この樹を切らずに残して、そこを迂回する歩道を

造ったことかな。さすがは、「世界遺産申請中」の鎌倉市だなァ、と。

ちなみに、この歩道に沿って、名門として知られる「御成(おなり)小学校」があるんです。







f0344254_06323697.jpg

「クスノキの樹に惚れる」

東伊豆に<寒メジナ>を釣りに行く楽しみのひとつに、磯に降りる途中にある、このクスノキの

巨木に会える楽しみがる。真冬でも、樹肌も梢も葉っぱも瑞々しさを保っていて、

いつも、釣り道具を置いて、しばし樹幹に抱きついたりしている。







f0344254_06325031.jpg

「ノートルダム寺院裏の小さな公園」

知らない街を歩くのに、ガイドブックは便利だけど…そこに載っている、名所旧跡を確認するだけ

のような旅はつまらない。あの、寺院前のあふれるような人ごみが、ここでは、ウソのように静かです。







f0344254_06331343.jpg

「今年出会った、一番太い樹」

尾瀬の山裾で出会ったこのミズナラは、なんで、こんなメタボ(?)樹幹になってしまったのか?

いったい樹齢はどのくらいなのか?……も不明だけど。とにかく、貫禄もの。

自然林の中の、大樹の生命力って、スゴイな~







f0344254_06325387.jpg

「生きている枯木」

この異様な枯木に出会ったのは、八ヶ岳の深い森の中の山道。一瞬、わたしは、映画「八つ墓村」の、

あのオドロオドロしい殺人風景を思い浮かべてしまった。死んでいるのに、まだ生きている!







f0344254_06342835.jpg

「ヒマラヤスギの樹形が好き」

私の大学時代の愛読書のひとつだった、北杜夫が学んだ、旧制松本高校の敷地内は

鬱蒼としたヒマラヤスギに囲まれていたのだけれど…現在は、あがたの森公園となっていて、

多くの大樹の下枝が払われてしまっている風情は、どこか悲しい。





ご来場ありがとうございました。






[PR]

by shimasaan | 2016-09-23 06:43 | 山の水彩画 | Comments(6)
Commented by pallet-sorairo at 2016-09-23 09:58
素晴らしいです!
個展などなさらないのですか?
アラセブンさんのスケッチの数々
ぜひ、本物を見てみたいです。

>(女房の手を握ったのは、久しぶり)
うふふ。
Commented by shimasaan at 2016-09-23 13:08
palletさん、こんにちわ

個展は、ときどき銀座や横浜などに出かけて見ていますが、
私の絵は ”個人の密かな楽しみ” の範囲なので……

TVのニュースで、安倍首相が飛行機のタラップを降りる際
いつも、夫人の手を握っているのを見ると、なんだか違和感というか、どうせあれもパフォーマンスだろうと思ってしまう世代?なので……
Commented by weekend-mountain at 2016-09-23 21:28
こんばんは!
ステキな絵ですね!個人的には「ブナの新緑」が好きです!
山歩きをしていて見かける巨木は伐採を免れた個性的な木が多くて、ある意味皮肉なものですね。
八ヶ岳の枯木の絵を見て、まだまだ八ヶ岳を語れるほど行ってないなって思いました(^^;;
Commented by shimasaan at 2016-09-24 05:44
タケさん、おはようございます

アチラの方の、回復具合はいかがですか?
私の方は、天気になったら、裏山にでもザックを背負って(4kgぐらい)登ってみようというぐらいになっています。

八ヶ岳の枯れ木は、たしか、夏沢峠からオーレン小屋へ降っていたあたりで見かけたもので、今はもう、倒木となってしまっているでしょうね。
ま、タケさんも、足に自信がなくなったら(?)北八ッ方面も歩くことになるハズですから
そーなったら”八を語れる山ヤ”になれることでしょう。
Commented at 2016-09-24 09:41
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by shimasaan at 2016-09-24 13:16
dojyouさん、こんにちわ

私の絵は、突然に61歳から始めて、まったくの独学で、というより気ままに描きたいように描いているだけなので、芸術などと言っていただくと、恐縮するばかりです。

丹沢‥堂平には、まだ私も行ったことがありませんが、いわゆる西丹沢の山域には、見事なブナが見られるところがけっこうあるようです。
でも、もう今の私は、そーゆうブナを見に行っている人のブログを見たりして、タメ息をついてばかり……
line

地図を読みながら、不安な両ヒザをだましだまし、血糖値を管理しながら、さらに緑内障の進行をくい止めながら、それでも楽しく山を歩きたい。


by shimasaan
line
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31