夏山の水彩画展 [Ⅱ]




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「草原をわたる、風のように」

欲張って、鳥海山から月山に連続登山。

月山からの下りはリフトを使わずに、こんな気持ちのいい(でもなぜか誰も

歩いていない)木道を、のんびりと下った。

さらに下山後、仙台の七夕祭りへ……東北の夏、満喫。



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「大河原峠へ」

双子池をあとに、カラマツ林の中の静かな道を登っていくと……

やがて、広々とした草原にでる。

ホントは、はるか向こうに噴煙を上げる浅間山が望めるんだけど、残念ながら今日は雲の中。

でも、吹き抜けていく風が、きっもっちっいい~




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「返り見すれば…」

槍ヶ岳のテッペンに登った時は、なんと、二度とも暴風雨の真っ只中。

足許の岩よりほかに、何あ~にも見えず、だだ頬を打つ雨風の冷たさに歯を食いしばり……

とにかく、3180mの穂先に立っているんだと自分を奮い立たせ、

怖わ~い降りに移ったのだった。

穂高岳は、秋晴れのまさにクライミング日和の一日。飛ぶ鳥さえも止るところがないと言われた

北穂滝谷第2尾根P2フランケあたりを、胸ワクワクで登攀していた……

そんな頃も、ありましたっけ。

(今、遙かに望む槍・穂高連峰は、ただ幻のように美しい)




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「あした登れるかなァ、仙丈ヶ岳」

私たちと前後して登っていた、九州から来た登山ツアーの中の一人が危険箇所を通過した直後の

何でもない山道で転倒し、腕を骨折! しかし今は、すぐに山岳救助ヘリが飛んできて

たちまち山麓の病院へ。…さあ、あと2時間、慎重に降らなければ。

(駒津峰からみた仙丈ヶ岳です)





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「きのう登った、甲斐駒ヶ岳」

南アルプスに登ったのは、7年ぶり。前回の北岳登頂は、ガスと雲海の中から、甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳

のピークがチラッと見えただけの悪天候。でも今回は、ほぼ快晴に恵まれまれて、

夏山の陽射しと汗と、山頂での爽快感を満喫して来ました。

(仙丈ヶ岳のカールからみた甲斐駒ヶ岳です)




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「蝶山頂の大パノラマ」

前日、徳沢園を出発する時から雨で、長い急登が続く長塀尾根では大雨となり、登山道が
川のごとくになって、辛い登りだったけれど……。翌早朝、ほんの短い時間、念願の大パノラマを見ることが

できて幸せだった。しかしこの日も、横尾へ降りるまで、ず~っと雨続き………

(一番高い峰が奥穂高岳・右端が槍ヶ岳です)




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「山には山の、愁いあり」

私は早月尾根から、剣岳の山頂に立ったことはあるが……ルームメイトだった彼が、

前穂高北尾根4峰の垂直のフェースから、墜落死して以来……ついに、

剣八ツ峰の岩峰にアタックすることなく……その時は去ってしまった。

(剣岳仙人池の早朝)




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「穂高よさらば、又くる日まで」

この峠に立つのは、42年ぶり……

涸沢定着8日間の岩登り合宿を終えて、本隊は上高地に下山したが、

2人の先輩と新人の私は、この徳本峠を越えて新島々まで、さらに7~8時間も

歩き続けたのだった。

峠で歌った ♪穂高よさらば、又来る日まで♪ の歌声が

今も耳の奥に残っている。




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「還暦記念」

還暦記念ということで、北岳(3193m)に登ったが、なぜかこのところ3000m級の

山頂に立つ時に限って”雨男”になってしまう。

その前日は、こんなにいい日だったのに……日頃の行いが悪いのかなぁ。




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「富士山は、一度きり」

「夏の富士山なんかにゃ、絶対に登りたくない!」と常々言ってきたのに、業務要請?で、

平均年齢68.8歳のグループ5人のサブ・ガイドとして、初めて山頂まで登ってきました。

……で、結論は 「もう二度と登りたくない山」 のベストワンになりました




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「東吾妻山の木道」

夏山の2000m級の山の良さは、思いがけない湿原や池塘とかがあって、

しかも、人気の登山コースじゃないと、思う存分に高山植物や虫たちと戯れることができる

ことかな。




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「燕岳…父と」

80歳になったとき、父が、突然に「北アルプスに登りたい」と言い出した。それも、北ア3大急登のひとつ

燕岳(つばくろだけ)に登り、槍ヶ岳を見てみたい」のだそうだ。…説得したが「どうしても行きたい!」と、

(私が子供の時のように)言い出したらきかない。仕方なく、ワンダーフォーゲル部の息子と

前日に中房温泉に泊まり、翌早朝

御老公様ご一行のように、前と後ろからサポートしながら一歩一歩高みを目指したが……




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「夏が来れば、想い出す…」

早朝に雲ノ平山荘をたち、緩やかなハイマツの斜面を登りつめ、祖父岳(じいだけ)の肩を回りこむと、

いきなり、眼の上はるか向こうに、尖った槍ガ岳とそれに続く穂高連峰が見えてきた。

「あなた、この景色が見たかったんでしょ!」と女房に言われ、

うん、と言いつつ足を止めて、蒼い岩屏風のような

シルエットをしばし見つめていた。




ご来場ありがとうございました。





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by shimasaan | 2015-07-10 00:14 | 山の水彩画 | Comments(6)
Commented by snowlight48 at 2015-07-10 21:26
こんばんは。
今回も素晴らしいですね!
どの絵も出会ったことのある風景だ!と思ったんですけど、
残念ながら仙人池と富士山がまだでした。
写真もいいですけど、やっぱり絵もいいですね。
絵心のある方が羨ましいです。
次回も楽しみにしています。
Commented by shimasaan at 2015-07-10 22:53
snowlightさん、こんばんわ

一度きりの富士山に……真夜中登山で、二度も登ってしまったんですが……
snowさんだったら、夏は避けて、山開き前とか、初秋に、日帰りで登られたらいかがですか。
いやいや、おすすめしている訳ではありありませんが。

仙人池は、絶対のオススメです。
じつは13前に、NHKの山番組で、仙人池の名物オババが紹介されて……
私達は、そのオババに会い行ったようなもんなんですが。
剱沢の雪渓下りで、アンザイレンしているガイド付き登山者がいて、真砂沢ロッジには、2日前に増水した谷の巻き道で、流され、行方不明になっている登山者がいたりして……
ようやく、仙人池ヒュッテに辿り着いたら、
なんとお風呂があって、夕食には、富山産のお刺し身や手作りのお豆腐がでて、大感激!
オババに、よ~くここまで登ってこられましたね~
と言ったら、「なんの、ヘリヘリ!」と笑っていました。
あ~ぁ、もう、あのコースを歩く脚力はありませんが、
行けるなら、ぜひ、もう一度行ってみたいな~
Commented by musashichiyo at 2015-07-13 20:17
今度仙人池に行きます。反対コースなので、はたしてこの地についた時、思い出をとどめられるほどの体力が残っているか(たぶん無理かも)。
私も絵を書きたいなー。現地でスケッチだけするのですか?
Commented by shimasaan at 2015-07-14 05:49
やまびこさん、おはようございます。

昨日は、猛暑の中かなりツライ日帰り山行をして、帰宅したのが22時20分。すぐ、シャワーを浴びて、そのままフトンに転がり込んでしまいました。
仙人池、イイですね~。逆コースというと、欅平から水平歩道を歩いて阿曽原からですかね。
ふだん奥多摩で鍛えているやまびこさんなら、そんなにハードな道ではないので、仙人池の素晴らしさを楽しめると思いますよ。
ただ、黒部川の増水加減、剣沢の残雪の程度によっては、気の抜けないルートになりますが。

私の水彩画は、独学なので、描きたい対象を、描きたいように、描きたい色彩で描いているだけ。
知人には、「絵は現場で描くものだ」と、かたくなに現場主義を貫いている人もいますが、
山の風景の場合、時間的制約や、気象的状況などがあり、現場で撮影した写真をもとに、自宅に帰ってから描いています。
ただ、日本山学会会員でもある牧潤一さんは、現場で、スケッチしたものを元に描いてるようです。
スケッチは、これこそトレーニングの成果がだんだん身につくもので、慣れてくれば、現場でサラサラサラぐらいで描くことも、出来るようになるようです。
それから、何も水彩にこだわらず、ペンシルやサインペンなど、絵心さえあれば、何を使って描いてもいいんじゃないでしょうか。
Commented by pallet-sorairo at 2015-07-15 10:41
アップされてすぐに拝見していたのですが
自分の山行であたふたしてコメント遅くなりました。
今回もたっぷり楽しませていただきました。
アラセブンさんの絵には、いつも「山びと」が登場するのが
とってもいいなぁと思います。
富士山の絵、素敵な構図ですね。
Commented by shimasaan at 2015-07-16 05:42
palletさん、おはようございます。

純粋な(?)水彩画愛好家から見れば、私の絵には、いつも作者の身内が登場していて、何だかなァ……てことになるかもしれません。
でも、私は純粋シロウトの画人なので、(どー描こうとオレの勝手だろー)みたいな、開き直りみたいなものもあり、
ま、それが私の個性みたいなものでしょうか。

富士山、夏以外だったら、もう一度登ってもいいかなあ……
とも思っていますが、多分、もう眺めるだけの山になりそうです。
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地図を読みながら、不安な両ヒザをだましだまし、血糖値を管理しながら、さらに緑内障の進行をくい止めながら、それでも楽しく山を歩きたい。


by shimasaan
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