ヨーロッパアルプスを描く展 (Ⅰ)




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「パスポートを胸に、大滑降」

スタート地点は、富士山よりも高い標高3、883m。

ジャケットの胸ポケットにはパスポート、背中には重いザック。

これから始まる、イタリア・チェルビニアまでの、めくるめくようなロングランは、

常にマッターホルンを仰ぎ見ながらの大滑降………

そのまま、バスでアオスタの谷をくだり、今日中に、フランス・シャモニーまで行き着けるのかなァ?

ええ~ぃ、ままよ、バチーンバチーンとブーツのバックルを締め

氷河上の大雪原に滑り出したのだった。




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「ミッテンヴァルトへの車窓」

ガルミッシュ・パルテンキルヘンの駅を出ると、列車は峠道を登っていく。

やがて、天まで届くかと思うような大岸壁が、車窓全面に映しだされてきて、その下には

輝くばかりの牧草のグリーン。

……どこからか、高らかなバイオリン・ソロの響きが聞こえてくるような、晴れやかで澄んだ車窓に

言葉もなく、見入ってしまった。

この峠を越えると、列車はゆっくりと、チロルの谷にへと下っていく。




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「モンテ・ビアンコとラヴィオーリ」

いつまで待っても、モンテ・ビアンコ(モンブラン)の頂は現れそうもなかったけれど、

こんなガイドブックには載っていない、素敵な場所があったなんて。

緑の絨毯を敷きつめたような草原の山頂に、ポツンと建っていた素朴な山小屋。

でも、ビールはあるし、温かい昼食のメニューもあって、

とりあえず、乾杯!! してから、ラヴィオーリを注文してみたら、さすがはイタリアン。

一皿でお腹も一杯……で、もう下山したくなくなっちゃった。




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「氷河の末端へ、近づく」

天の恵みか、ガスがだんだん晴れてきて……おおっ、行く手に氷河の末端が見えてきた!

もう少し若ければ、ピッケル&アイゼンをつけて、登ってみたいんだけど。

ま、この約1万年前の冷気だけで、満足するしかないかな




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「できれば、こんな山都に暮らしたい」

朝な夕なに、北アルプスの山稜を望みながら暮らした信州松本も、思い出深い青春の山都

ですが…もし今、世界中でどこか好きなところに住んでいいと言われたら、やっぱりオーストリアの山都

インスブルックでしょうか。これほど、高峰に近く、美しく清々しい街を私は他に知りません。




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「プラ村の教会の庭で」

ほんとーは、教会の尖塔より高い位置に、ドリューの絶壁が聳えているのですが、

今朝は、ガスがかかっていて見えません。毎朝、この庭で女房は気功、私は

太極拳で体をゆっくり目覚めさせてから、トレッキングに出発です。




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「ボン・ジュール モンブラン!」

日本列島が、ツユの真っ只中だってのに、ヨーロッパアルプスは連日の快晴で、

山腹トレッキングには最高の季節です。…でも荷物が、ちょっと多めなんじゃないですか?

(そうなんすよ、予定していた山小屋がクローズしてて、仕方なく、下山中なんです)




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「エッツタールの入り口の村」

これは、バスの車窓からの風景なんですが…日本に例えれば、ひときわ明るい伊那谷を

太陽の方向、つまり南に向かって行く感じです。ただ、チロルの場合

この奥には、何万年も眠ったままの、壮大な氷河が幾つも待ち受けているのですが……




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「エギーユ・デ・ミディのスリル満点」

「あっ、危ない! ユキコさん、そこから滑り落ちたら、氷河のクレパスまで、真っ逆さまだよーっ」 

と、内心思ったけれど…あんまり、楽しそうにはしゃいでいたので傍観しながら、パシャ!

(標高3777mの展望台から、外に出た所)





ご来場、ありがとうございました。





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by shimasaan | 2015-04-09 13:52 | 山の水彩画 | Comments(2)
Commented by pallet-sorairo at 2015-04-09 17:09
これは素敵! 楽しい!
車窓から景色を見ている人のシルエットがとってもいいです。
(Ⅰ)ということは続きもたくさんあるんですね♪
楽しみ楽しみ。
Commented by shimasaan at 2015-04-09 18:06
palletさん、さっそくコメントありがとうございます。

じつは、ミッテンヴァルトで途中下車して、有名なバイオリン工房を見学したんですが、
目の前の大岩壁に登るケーブルもあったんですが……
時間的余裕がなくて、
チロルの谷へくだってしまいました。

まあ、私の絵はほとんど山麓トレッキングばかりで、あまり迫力のある絵ありませんが……
次回を、お楽しみに。

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地図を読みながら、不安な両ヒザをだましだまし、血糖値を管理しながら、さらに緑内障の進行をくい止めながら、それでも楽しく山を歩きたい。


by shimasaan
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